1954-06-03 第19回国会 参議院 内閣委員会 第50号
昨年の閣議決定の要綱を見ますると、在外財産の喪失者に対する補償又は救済措置の必要の有無、その程度等、在外財産問題の処理に関する基本的事項を審議する目的を以て云々と、この調査会の任務というものが一応謳われておりまするが、私たちの知りたい在外財産を失つた人たちに対する補償とか或いは救済措置というものを、どの程度政府は誠意を持ち、熱意を持つてやつて行こうとするのか、この点私非常に重大な問題だと考えるわけであります
昨年の閣議決定の要綱を見ますると、在外財産の喪失者に対する補償又は救済措置の必要の有無、その程度等、在外財産問題の処理に関する基本的事項を審議する目的を以て云々と、この調査会の任務というものが一応謳われておりまするが、私たちの知りたい在外財産を失つた人たちに対する補償とか或いは救済措置というものを、どの程度政府は誠意を持ち、熱意を持つてやつて行こうとするのか、この点私非常に重大な問題だと考えるわけであります
昨日も人権擁護局長と、そういう転落して正常の生活の習慣を失つた人たちを更正させるためには、どうしてもある程度曲つたところを直す――たとえば背骨が曲りそうなときに板を当てて病人を寝かすように、ある程度の善意な矯正が必要じやないかということをきのうは論議したのでございますが、先生は実際の衝にお当りになりまして、ある部分矯正的なものが入らなければどうしてもやれないというふうにお考えになつているように伺つたんですけれど
そういう意味合いにおきまして取りあえず国民といたしましても、政府といたしましてもどうしても放つて置けない遺族と、それから傷痍軍人に対しましては別の法律案で以て一応の救済措置を講じたような次第でございまするが、その他老齢の軍人のかたがた等労働力を失つた人たちに対しては、誠にお気の毒でございまするが、これ又普通恩給の復活ということになりますると、その他の恩給との振合いが相当むずかしくなりまして、それだけを
そういう点につきまして、皆さんから御忌憚のない御意見を伺うと同時に、政府の所信を質して置きたいということと、もう一つは、当然この戦争の犠牲において失われましたところの在外資産の問題、或いは海外においてこの戦争によつてどさくさによるところの生命を失つた人たち、いわゆる生命財産というような国民のいわゆる個人的な問題を如何に処理されるかというような問題につきましても、講和会議においては当然起る問題でございまするから
この引揚の問題のつい前に取上げられました問題が避難民の問題と一般に訳しておりますけれども、英語でデイスプレイスト・パースンズと申しまして、いわゆる国を失つた人たち、ソヴイエト・ブロツクの手が伸びて参りまして共産主義政府が確立を見ましたところの国民たちは、もう自分の国にいるのが嫌だと、いわゆる今後共産主義の政権の下には生活がしたくないということで、どんどんと自分の国を出て行く人が多くなつて非常にその数
ところが御承知のようなただいまの金詰まりの現状でありまして、戰災によつて住宅を失つた人たちが、自分の残された土地についてこれを売ろうといたしましても、現に進駐軍に使われておるから売ることができない。それからこれは金融の対象にならない。抵当権その他物権法的な処置かできませんために、金融の対象になり得ない。
これは公共事業としてバラツクをつくる費用でありますが、そのほかに自分の家を失つた人たちも、資産のない人たちがかなりありまして、この復旧には資金的に相当困難を感じております。
今度の失業保險並びに手当法案によりますれば、勤労の意思能力を持つておりまする者で、而もその職場を失つた人たちに適用され、その人たちを救済するのが目的でありまするけれども、併しこの意思能力を持つておる人と申しましてもその救い得る範意は極めて僅少なわけであります。
そういう建前で各縣の供出割當量が決定されたということを承つておりますけれども、農家に特別に飯米の割當を多くするという、農業勞働の現状からみれば、決して多い量ではないが、一般の消費者より多くするというゆえんは、農民をして再生産に必要な食糧を提供するという建前に立脚しておる以上、水害によつて自己の田畑を失つた人たち、自分の手でつくつた手持の食糧を手持できない人たちの對する食糧配給は、やはり勞働量にふさわしい